イノベーションの風に吹かれて

山下技術開発事務所 (YAMASHITA Technology & Engineering Office, LLC)

マルクス・ガブリエルが唱える精神のワクチンとは?NHK BS1スペシャル

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マルクス・ガブリエルが唱える精神のワクチンとは?NHK BS1スペシャ

コロナに対する行動を慎重(10)から無視(1)とした時に自分の行動指針は7くらいでガブリエルさんと同じくらい。3くらいの人がマスク拒否したり集会開いたりするのは、どうかと思うけどできるだけ近寄らなければいいかな。近くでタバコ吸われるのと同じで、くそ迷惑だけどこっちで避ければいいことだよね。1や2くらいの人はちょっと攻撃的で価値観が違いすぎる。ガブリエルさんは相変わらず、答えが決まってしまう科学を否定する。科学は物事の成り立ちを探求するものだけど、それはすなわちわからないことがわかることだと思う。だからコロナに対して、科学的に「わからないことが多いから」今はすこし慎重な7の対応ができるのだと思うよ。

唯物論、物質主義、消費資本主義が限界を迎えているなかで、モノの希少性に駆り立てられるのではなく思考という無限の地平を求めよう、というのは非常に面白い。思考することを思考する、重層化した考えは前のインタビューでも語られていたことね。斎藤幸平氏マルクス解釈でも労働という人間の営みを無限の泉のような「ラジカルな潤沢さ」としていて、私にとって労働は思考の結果でもあるので、強い共通性を感じる。そういう意味で、芸術とかスポーツとかも内省的で限界のない世界なんじゃないかな。そういうもので自分を成長させることも思考と同時に大事だと思うけど、どうかな。https://sociotechnical.hatenablog.com/entry/2020/10/04/090744

「時間は存在しない」~中世初期のラテン教父、アウグスティヌス(354―430)は「過去はすでに過ぎ去って存在せず、未来はまだやって来ていない」と時間を運動と速度から切り離してみることで時間は現在にしか存在していないといいました。時間の相対性は物理学上の一つの発見でもあります。https://sociotechnical.hatenablog.com/entry/2019/10/27/222012

科学の発見とガブリエルさんの哲学の発見が、時間という未知のフィールドでまみえるのは、良いことだと思う。