2019-01-01から1年間の記事一覧
アリストテレスは何も動かなければ時間は経過しないと考え著書『自然学』の中で「暗闇の中ではわたしたちの体は何も経験しない」と述べた。反対にニュートンは『プリンキビア』の中で事物とは全く無関係な独立した流れの時間が存在すると述べている。近代物…
「AI以後 変貌するテクノロジーの嬉々と希望」丸山俊一著 マックス・テグマーク、ウェンデル・ウォラック、ダニエル・デネット、ケヴィン・ケリーという技術、倫理、哲学、そしてメディアの巨人を迎え撃つのは、NHKエンタープライズでBSスペシャル欲望の資本…
物価はなぜ上がらないのか アマゾン・AIで構造変化? https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49396010U9A900C1I00000/ グローバルサプライチェーンによって拡大した経済圏では需給をベースにした価格調整機能は働かず、失業率が下がっていても物価は上がらな…
平成日本はサッチャー・レーガンに続く、ハイエクの新自由主義が席巻した時代と捉え、日本のデフレ脱却の失敗を鋭く指摘する異説の書です。「小さな政府」と「自由市場」を目指した「構造改革」の中身だった財政支出の削減、消費増税、行財政改革、規制緩和…
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2225682/index.html 「貨幣信用説」貨幣は情報である。 ビットコインは貨幣そのものをアダム・スミスの提唱した「市場の神の手」に委ねるようなもので、1976年ハイエクの貨幣自由化論(貨幣非国有化論)による…
欲望の資本主義 第三弾 「偽りの個人主義を超えて」を書籍化。The FourでGAFAを厳しく批判したスコット・ギャロウェイ、その後に暗号資産の将来の賛否を述べてから、ユヴァル・ノア・ハラリがホモ・デウスで述べたような技術の静かな暴走がもたらすディスト…
うちの会社では技術者が自由に研究活動を自律的に行うことを推奨しています。テクニカル・コミュニティといいテクノロジーカンパニーとしてよい文化だと思います。しかし、社員が時間を使っているのだからということなどで管理強化を訴える人がいます。 〜以…
Interop Tokyo 2019 総務省総合通信基盤局の谷脇局長による「電気通信事業における競争ルールの包括的検証」を総括するというセッションの後半はDFFTとネットワーク中立性に関する議論。(前半はこちら) 「信頼できるデータ流通」の議論はSociety 5.0におい…
Interop Tokyo 2019で東京大学の江崎先生がチェアをされた総務省総合通信基盤局の谷脇局長による「電気通信事業における競争ルールの包括的検証」を総括するというセッションに参加してきた。非常に中身の濃い内容なので、前後編に分割してメモしておくこと…
www.nikkei.com 非常に難しい内容だけど、なにか重要なことを示しているように思う。(長文) 生産要素がフル稼働し企業は好景気でも経営者は不確実性におびえてキャッシュを積み増す。実はどんなにお金があっても破壊的なイノベーションに対抗することはで…